【不妊症】“一般的な”原因や症状とは?【女性編】
不妊症になるとされる“一般的な”原因には、
一体どのようなものがあるのでしょうか?
ここで敢えて“一般的”と書いたのは、
主に病院の検査などによって判明する
「病気などを含む症状」を指しています。
不妊症の原因とされる症状ですが、
非常に多岐に渡っています。
中には病院の検査では異常が認められないような
不妊症の原因となる症状もあります。
また、最近は女性だけではなく、
男性側が原因となっている不妊症も増えているのですが、
今回は女性側に焦点を当てて、
検査などで判明する【不妊症の原因と症状】について
お伝えしていきたいと思います。
排卵障害
不妊症の原因の25%という、大きな割合を占めるのが
「卵子が正常に育たない…」「育っても排卵しない…」
という【排卵障害】です。
排卵障害が起こる根本的な原因は、
ホルモンバランスの乱れによるものとされ、
女性ホルモンの分泌量が不足したり、
分泌された女性ホルモンが、必要な部分まで届かない…
このような場合に排卵に障害が起こります。
周期が極端に長いor短いといった生理不順や、
無月経などの多くが、排卵障害の症状とされています。
また、仮に生理の周期が安定している場合でも、
基礎体温の低温期と高温期が曖昧で、
ハッキリわかれていないような場合も
無排卵の可能性であるケースもあるようです。
~高プロラクチン血症~
排卵が抑えられ、排卵障害の原因となる症状。
これは乳汁が分泌されるという自覚症状があるのですが、
脳下垂体に腫瘍が出来たことが原因の場合は、
頭痛・吐き気・めまい・視野狭窄などの症状が伴います。
卵管障害
不妊症の原因とされる症状の内、
30~40%という大きなを割合を占めるのが【卵管障害】です。
この【卵管障害】というのは、
「精子が卵子と出会い受精する場」である卵管が、
細くなっていたり、詰まってしまったことが原因で、
卵子に精子が出会うことが出来ない=受精出来ない
というような症状です。
【卵管障害】を引き起こす原因とされるのは、
「クラミジア」などの性感染症や子宮内膜症である
ケースが多いようです。
自覚症状がほとんどないため、「卵管造影検査」を受けて
初めて気づくというケースも多いのですが、
敢えて自覚症状をあげるとすると…
・色やニオイのついたおりもの
・下腹部痛や発熱
などがあるとされています。
着床障害(子宮の異常)
子宮筋腫や子宮内膜症、
性感染症や人工中絶による子宮内膜の癒着などが原因で、
子宮内膜の状態が悪いために、
せっかく受精したにも関わらず着床することが出来ない症状。
また、子宮の形が変形している場合や、
子宮が2つあるというような特殊なケースも
妊娠するのが難しいとされています。
~子宮内膜症の症状~
ナプキンが30分程度しか持たない…というような、
経血量の増加が症状として現れやすい。
他にも、生理痛・下腹部痛・性交痛・排尿痛・排便痛
腰痛、出血時にレバー状の塊が出るなどの症状もあります。
~子宮筋腫~
過多月経や生理痛を伴うような場合は、
子宮筋腫を疑ってみるべきです。
~黄体機能不全~
病気が原因ではなく、黄体ホルモンの分泌機能が低下することで、
特別な自覚症状を伴いません。
ただ、高温期が短くなるという特徴があるため、
生理周期自体が短くなるという症状が出ます。
また、黄体期(生理予定日の2日前位)に
異常出血を起こすようなケースもあります。
子宮頸管の異常
精子が子宮の入口である子宮頸管を、
上手く通過することが出来ない障害で、
「抗精子抗体」と呼ばれる症状などが、
それにあたります。
他にも頸管から分泌される粘膜が少ないために、
精子が上手く子宮頸管を通過できない…
というようなケースもあります。
骨盤内の病気の後遺症
腹膜炎や子宮内膜症、開腹手術などの後遺症として、
骨盤内に癒着が起こり、卵子が成長出来ないケースや、
排卵が上手く出来ないなどの症状が出ることも…
膣や外陰部の異常
非常にレアなケースですが、
・膣の欠損や奇形
・処女膜閉鎖
・半陰陽
このようなケースの場合は、そのままでは妊娠出来ません。
~この記事のまとめ~
不妊症の原因(女性側)は多岐に渡ります。
自覚症状が無いようなものが多いため、
つい発見が遅れてしまいがち。
自身の体の状態を把握することは、
『妊娠しやすい体作り』のための第一歩でもあります。
1年間、夫婦生活を普通に営めば、
約8割の夫婦に子供が授かるとされています。
不妊症の克服は、時間との勝負です。
1年過ぎても子宝が授からない場合、
まずは検査だけでも速やかに行うことをおすすめします。
そして、自身の体の状態を把握し、
不妊治療を始める際には、
不妊治療と並行して『妊娠しやすい体質』になるための
不妊体質改善に取り組むこと。
これが早期妊娠の秘訣となります♪
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